Culture Niigata Yoshy's Opinion

英語で日本人の物の見方考え方を世界に発信できる人材を!

 

 私達は大抵3~5歳までには言葉を使い始める。その言葉の名前はたまたま日本語だ。31年前の教室開設時には、『日本語もろくに使えない子供に英語ですか?』…募集に難儀した。帰国子女を預かる度に、私自身が中学時代に発音の良い先生に習えた幸運に感謝している。英語圏で育った子の「言葉」を教師が理解できなかったら師弟共に散々なことになる。

 

 映画「マイフェアレディ」始め、世界の英語をTV等で耳にすれば分かるが、「これが英語?」と驚く発音のネイティブに習った子供は、後で矯正に苦労する。私が教える英語は、たまたま「標準米国英語」だ。たまたま「東京弁」の方が便利だというだけの理由と同じだ。「方言英語」が悪い訳がない。問題なのは、「中途半端な薩摩弁と東北弁」が混じったような英語を幼児期に教えてはならないことだ。

 

 言葉の学習を突き詰めたらその国固有の文化に突き当たる。日本の歴史上、宗教戦争によって国が分断されたことはない。年末年始にはキリスト教、神道、仏教が共存している。世界が仲良くなる為には、「この国の『融合力豊かな風呂敷文化』発信が今求められていると私は考える。

近年、学校英語始め、実用英検、TOEIC等は従来型の「読み書き」重視から「英語学習による自立心養成」にステップアップしつつあり、喜ばしいことだ。だが、その中身は?Xmas, Halloween…に親しませると同じくらいに、茶道、華道、書道、地方独自の祭事等をもっと世界に発信できる学習に力点を置く必要がある。誇るべき日本文化は、1000年以上に渡り外国文化を吸収融合発展させて自然淘汰されたものがほとんどだ。言葉は世界を仲良くさせ得る力を秘めている。「温故知新」で、若者言葉を排除することもなく、「是々非々」で、年末年始の複数宗教文化を家族で楽しむ「風呂敷文化」を誇りとし、世界に広めて欲しい。文化交流の原則は “Give & Take”!大国の過大な主張も問題だが、概して日本人は主張が下手だ。もし私達が、寡黙で笑顔で、英語は達者だが経済に長けるだけだとしたら、そんな日本人を世界は友人にしたいだろうか?

 

  歴史上吸収量のほうが多かった私たちにとって、発信して衝突した時の方法も学ぶ時だ。NEETへの対処法にもなる。私の今後の目標は、今は誰もが不可能だと思い込んでいる「小学生からの、英語ディベーティング・コンテスト」の実現だ。私には各界で私の志を実践して下さる卒業生が数多くいる!それ故精進せざるを得ないこの仕事が好きだ。