160:_ 201010【「ただいま!」、「おかえりなさい」は英語でなんて言うの?】
…実は、英語には、この雰囲気を伝える表現はありません。つまり、「たった今!」を直訳して、 “Just now!” と言ったら、「今?何するつもり?」: “Just now…, what are you going to do from now?”…と。また、「おかえり+なさい」: “I will let you return home.” = 「家に帰させてあげるよ。」と、なるからです。この二つの挨拶の語源はわかりませんが、長年そう使ってきた慣用表現:idioms [ídiəmz] なのでしょうね。
英米の家庭では、「ただいま」は、 “I’m home.”とか、 “It’s me!” <ぼくだよ!> のように、居場所や、自分であることを伝えます。例えばママは、「おかえりなさい」の代わりに、 “I’m in the kitchen. <台所にいるわよ> とか、 “How was your school?” <学校はどうだった?> のように、親子の会話を広げようとします。
161:_ 201010【雨が降りそうなので、お客様に傘をお貸ししたい時】
既に雨が降っていて、歩いてお帰りになる来訪者が「イヤーこのくらい平気ですよ。」と遠慮している場合、「傘をお持ちなさいませ」と言いたくなりますね。-さて、次の2つの表現、どちらがふさわしいでしょう?
A:You had better take an umbrella with you.
B:You should take an umbrella with you.
…正解は、Bの、You should take an umbrella with you. です。
TVばかり見ている子には、You had better go to bed now not watching TV. (TV見てないで寝なさい) のように。目上の人に、何か勧めたり、アドヴァイスしたりするときは、shouldを使うのが普通です。
どちらも、「~すべきだ」と学校で習った覚えがおありでしょう。 “had better” は、「強制、命令、義務」、一方、 “should” は、「当然、自然」と覚えましょう。
一般的に、should ≦ ought to < had better < be to < have to < need to < must の順に強制力が強くなります。
162:_ 201010【一日の始まり】
小学生のケン君にお母さんが、「ケン、起きる時間よ~」、「何時~?」、「7時よ~」…うん、このくらいの英語なら、と、お思いのListenersさんがたくさんいらっしゃると思います。ご一緒に確認しましょう。
そうです。…「ケン、起きる時間よ~」は、 “Ken, time to get up!” 中学で習った不定詞の形容詞的用法で、timeにかかって…なんて考えているより、このまま覚えちゃいましょう!繰り返して声に出しましょう。
「何時~?」は、 “What time is it?”「7時よ~」は、 “It’s seven.” ここまではよくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
「もっと寝かせて~」…は?… “Just a bit longer.” a bitは、「ちょっと」、longerは、「より長く」で、“Just a bit longer.”
「わー遅刻しちゃうよ~」…は、… “Oh, no! I’m going to be late!” 因みに、 “I will be late”とは普通言いません。be going to と、willの違いは、いずれご紹介させて下さいね。
163:_ 201011【「はじめまして」の、How do you do?】
もし、あなたが初対面の英米人から、 “How do you do?” (はじめまして) と挨拶されたら、 “How do you do?” と返事をなさいますか?…そのように中学英語で習ったお方が多いと思いますよ。実は…
“How do you do?” は、日常会話ではあまり使わない、と思ってください。状況によりますが、概して、「堅苦しく」、「古臭い」感じを与えます。例えば、Audrey Hepburn, Rex Harrison主演の 映画:“My Fair Lady”で、花売り娘のイライザが貴族の社交界にdebut [deibju]の場面で使われていたことを思い出します。
英米人でも十人十色、礼儀正し過ぎる方もいらっしゃいますから、返事の一つとしては、中学で習ったように、 “How do you do?” でもOKです。しかし、問題は、そこで、会話が途切れやすいことにあります。“How are you?” と聞かれていなくても、 “I’m fine, thank you.” とか、 “How’s it? Nice to meet you.” と相手の気持ちを和らげる表現に切り替えた方がbetterだと、私は思います。
もちろん、表情が大きくものを言います。「クリスマスキャロル」:“Christmas Carol”に出てくる、「欲張りな高利貸し:a greedy usurer [júːʒ(ə)rɚ] 、スクルージ:Scrooge」は、無慈悲な取り立て後に、 “Good afternoon.”でその場を去っていきます。同じように、 “Good morning!” と挨拶されて、無表情に、 “Good morning!” と返事をしたら、相手にとっては、 “Good-bye!” と聞こえて、『無愛想な奴だ』と思われかねないということです。同じ文句をそのまま繰り返えすことは、英米人にとっては、何か変だと思いやすいのです。 繰り返す挨拶は、表情豊かに、“Good morning!”, “Good afternoon!”…と言いましょう。
164:_ 201011【朝ごはん】
お母さんに、「朝ごはんですよ~」と言われて、「今行くよ~」と、ケンくんが元気よく返事をしています。さて、英語ではどう言ったらいいでしょうか?
そう、「朝ごはんですよ~」は、 “Breakfast is ready!” そして、「今行くよ~」は、 “I’m coming!” がいいですね。日本語に主語らしきものがないのに、英語では、大抵「主語が必要」です。
ところで、「今行く」だから、「 “I’m going.” は使えないの?」とお思いではありませんか?-使えません。英語では、「話している相手の方向(話題の中心)へ行く」時は、 “come”を使います。逆に「話し相手から離れる」時には、 “go”を使います。
ここまでは、よくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
「朝ごはんが、もうできていたら」… “Breakfast is ready.” …では、「もうすぐですよ」は、…almost (ほとんど)を入れて、…そうです… “Breakfast is almost ready.”「おたや」で「輪投げ: playing quoits [k(w)ˈɔɪt] 」を楽しみました?「惜しい、もう少し!」も、 “Almost!”
165:_ 201011【must = have to で、いいのでしょうか?】
合唱部: chorus club の練習日のある日のこと、宿題がたくさんあるので早く家に帰りたい場合の断り方です。先生に、“Excuse me, but I can’t join today’s practice.” (今日の練習は参加できません) …すると、 先生は、“You can’t? Why?”:「どうして?」と、理由を聞くでしょうね。「勉強しなくちゃいけないから」と答えたい時、次のどちらが相応(ふさわ)しいでしょうか?
A: Sorry, I must study.
B: Sorry, I have to study.
確か、「must = have to」 と習ったぞ!と、思い出された方が多いのではないでしょうか?「どっちでもいいんじゃないの?」…
実は、…この場合の正解は、Bの、I have to study. です。
must を使いますと、「やむをえない事情」と云うよりも、「自己中心の意思でchorus clubの練習よりも、勉強の方を選ぶよ!」という印象を与えます。「自分の選択ではない、せざるをえないんです」のニュアンスがあるのが、have to です。
166:_ 201011【ケンちゃん、学校へ】
「行ってきま~す!」、「わすれものはない?」、「うん」…良くある朝の会話ですね。…英語が浮かびましたでしょうか?…
「行ってきま~す」は、 “Bye! See you later!”「わすれものはない?」は、 “Have you got everything?” / “Do you have everything?” ―「うん」は、 “Yes, mom. / dad” が良くつかわれる表現です。
「行ってきます」だから、 「“I’m going.”はダメか?」ですって?…この場合は変です。「どこかへ (離れて) 行って、もう帰らないよ」のニュアンスが “go”にあるからです。ただし、 “I’m going to school.” なら、OK:<行き先>:schoolがあるからです。
“Have you got everything?” なんて、難しい「現在完了」が小学生英語?…とお思いかもしれませんが、きまり文句として覚えちゃいましょう。
167:_ 201012【「お酒が好きです」の、I like drinking.】
忘年会が酣(たけなわ)ですね。今日は「お酒」にちなんだ話題を二つ。私が昨年この放送の、「野尻湖冒険記」で失敗した “drinking” の応用です。
忘年会のseasonですね。お酒を飲まない方でも、「割り勘:Going Dutch」が多くなりました。でも、几帳面な幹事さんは、「お酒を飲みますか?」: “Can you drink?”と訊(き)いてくれるかもしれません。さて、「うん、お酒好きだから、飲むよ」と答えるとき、 “Yes, I like drinking.” の応えは適切でしょうか?
会話はその空気と流れの中にありますので、誤解はされないでしょうが… drinking = 「お酒を飲むこと」の意味がありますので、良さそうですし、文法的にも正しい文です…が、…ネイティブには、「うん、僕はアルコール中毒なんだ」と聞こえてしまいやすいんです。 “like drinking” は、いわゆる、「酒浸り」の雰囲気に豹変しますのでご注意を!…どう答えたらいいのでしょう?
like ではなく、enjoy:「楽しむ、たしなむ」の動詞をお使いくださいね。 drinking もきついですから、”a drink” (ちょっと一杯) を使って、“Yes, I enjoy a drink.”
Humm…何事も、ほどほどがよろしいようで… “Let’s do everything in moderation, shall we?”
168:_ 201012【アメリカの飲酒】
アメリカ:USA、 “Untouchable”で有名な、Chicago出身の友人Tim教授に聞いた話です。ほとんどの州で、21歳未満の未成年者は、アルコール飲料を買うことができないそうです。beer, wine, whiskey…など買う場合には、身分証明書:IDの提示を求められるのが普通だそうです。この場合の「確認する」は、confirmではなく、card を使います。
They must card in a liquor shop. のように使います。もしも、未成年者:minors [mάɪnɚz]:が、「card する」ことを怠った場合、「アルコール飲料販売免許剥奪」と、徹底しているのだそうです。
ところが、Homeや、Private Club といった「私的な空間」での飲酒は、未成年が飲んでも、未成年に勧めても罰せられることがないのだそうです。「公的な空間」と、「私的な空間」をはっきりさせるのもアメリカ的なにおいがしませんか?
169:_ 201012【お酒に酔っている、は、I’m drunk.でOK?】
日本の大人たちにとっては、Xmas Eveの今日は、宗教色はどこへやら…wine, beerで「乾杯!」: “Cheers!” となりやすいですね。
Xmas Partyで、友人に「おい、もう酔ってるのかい?」は、学校英語では、drinkの過去分詞:drunk (drunken) を使って、受動態…懐かしい言葉ですね… “Are you already drunk?”となります。
さて、その答えとして、「うん、酔ってるよ」は、文法的には、”Yes, I’m drunk.” となりますね。…でも、この応え方って、誤解を招きますから、ご注意くださいね。
“I’m drunk. / I’m drunken.”は、ネイティブには、「私、アル中なの」に近い、ストレートすぎる返事なんです。
「ほろ酔い加減の、千鳥足の」: “tipsy” [típsi]を覚えましょう。かなり酔っているにせよ、上品に、 “I’m fine. I’m tipsy.”の方が、場の雰囲気を和らげてくれますよ。ほどほどって、難しいですね。“It’s difficult for us to keep moderation in a wine-party, isn’t it?”
170:_ 201012【おやつ】
午後2時~4時は、昔は、「八時(やつどき)」…そこから「お八つ」だそうです。さて、Yoshyが日本語を先に言いますから、英語が口をついて出てくるか試してみてくださいね。
Dick君が「ただいま~、お母さん、おなかすいたよ~」は、 …
“I’m home. I’m hungry, mom.”
「おやつがあるわよ」は、…
“Here’s a snack for you.”
「今食べていい?」は、…
“May I eat it now?”
「いいわよ」は、…
“Sure.”
「おいしい!」は、…
“Yummy [jˈʌmi]!”ですね。
<さて、ここからが、One Point! >
「おいしい!」は、Yummy! 反対に、「まずい!、オエーッ!」は、 “Yuck [jˈʌk]!”でしたね。でも、このYuck! は、「げっ、まずい!」のニュアンスですので、ladies and gentlemen の皆さまは、使わない方が無難ですよ。
「おいしい、まずい」は、 “Good! – Not good!”が無難です。
171:_ 201101【あなたも私も煌(きら)めきましょう!】
LL シホヤ新井教室:小学1,2年中心のクラスは、いつでもEvery student is always an active volcano! 活火山です。大抵、4月中には、彼らのlave:溶岩のコントロールが完成します!…何の事か、ですって?
生活年齢差は個人差がありますが、ほぼ小3~4年を境に、集団の中での「振る舞い」= 「社会性」が安定します。大凡小2以下は、100歳のお方でも消えない、「目立ちたい!気持ち」が、"Wildly":「原始的に」出てしまうのが自然!だと、私は毎春、覚悟して、レッスンを開始します。これも大凡
、小1、2年が6人集まると、1人は、4月であっても、すでに社会性が身についています。
最近のLLレッスンで、「クモが樋(とよ)を伝わって雨に流されて、でも又お日様のお陰で、又登り始める」を「English Song +Actions」で歌いました。
Eency, Weency spider / Went up the spout.
Down came the rain, And washed the spider out. /
Out came the sun, And dried up all the rain. /
Then the eency weency spider / Went up the spout again.
さらに、「思った通りに絵を描いてごらん!」と英語で指示… “Wow, your pictures are good! その絵を持って、クラスの前で歌ってみようか?”…
この「発問」こそ、「社会性を養う」= 「品のある目立ち方」を育てます。「わがまま言って、泣き叫んでいた子も、べそをかいていた子」も、今は全員が、「子供らしい社会性が英語で」育っています。「英語で」成長する:この醍醐味は、多分、親御様より、Yoshyの方に喜びが大きいだろうと、この仕事に感謝しています。
実は、子どものわがままなど、かわいいものなのです。「すべての大人= 健全な社会人」では、ありませんね。新聞やTVの「こわい犯罪」の加害者は、大抵は、「子ども」でもなく、「社会人」でもなく、「人格が歪んでいる大人」なのですから。みなさま、今年も大いに煌めきましょう!Let’s twinkle this year, too!
172:_ 201101【焼き方の英語】です。
私が日本語を先に言いますから、口をついて英語が出てくるか試してみてくださいね。
Dickが、「ただいま~、ママ、どこ~?」は、…
“I’m home. Where are you, mom?”
「台所よ、今日はポークチョップよ」は、…
“I’m in the kitchen. Today, we are going to have a pork chops.”
「わぁー、すご~い」は、… “Wow, great!”
ここまでは、よくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
「料理をする」といえば、cook を使いたくなりますね。でも、例えば、「あぁ、夕飯の支度をしなくっちゃ」の場合は、 “I have to fix dinner.”… “fix”を使うことも多いのです。このfix という動詞、是非、辞書で確認してください。使い方がとってもたくさんあります。
今回はPork-Chopにちなんで「焼き方の種類」を紹介させてくださいね。屋外ならbarbecue(バーベキューする)がポピュラー。その他、「オーブンで焼く」は、bake、「大きな塊の肉を、時間をかけてオーブンで焼く」は、roast、「網焼きする、あぶり焼きにする」は、grill / broil、「鉄板などに油をひいて焼く」は、fryなどが一般的です。でも、一番便利なのはコレでしょう。「これ、レンジでチンしてくれる?」は、… “Could you microwave this, please?
173:_ 201101【お酒に酔ってるね!】
How many times did you enjoy “新年会:New Year’s Party”? お正月はもう終わりですが、新年会に限らず、四季折々に「お酒」はつきもののようですね。
“Are you fine?” と訊かれて、「うん、ちょっと酔っ払っちゃった」と言いたい時、 “I’m drunk.” とか、 “I get drunk.” と言いやすいですよね。でもこの表現、ストレートすぎて、だらしないイメージを与えます。品よく言うには?-昨年末に取り上げました… Do you remember?- “tipsy [típsi]”でしたね。
「酔ってませんよ、ちょっとほろ酔い気分です」は、“I’m not drunk. I’m just a bit tipsy.”
酔っ払っている人を、日本では、「虎になってる」なんていいますね。英米でも動物が比喩によく出てきます。 “drunk as a skunk” :「スカンクのように酔ってる」って考えてもピンときませんね。実は、drunkと、skunkの「音(おん)」がよく似ているところからきています。
動物を使った英米の比喩表現を二三ご紹介…「忙しい人」を “He’s busy as a bee.” 「彼は蜂のように忙しい」とか、 “Healthy as a horse.”「馬のように健康的」つまり、「馬のように腹ペコ」皆さまも英語の比喩を沢山探して、文化の違いを楽しんでみてくださいね。
174:_ 201101【はい、どうぞ!】
Yoshyが日本語を先に言いますから、英語が出てくるか試してみてくださいね。
「エミー、お弁当持ったぁ~?」は、…
“Emmy, do you have lunch?”
「あっ、忘れてた!」は、…
“Oh, I forgot it.”
「はい、どうぞ」は、…
“Here you are.”
「お母さん、ありがとう!」は、…
“Thanks, mom.” …良くある朝の会話ですね。
<さて、ここからが、One Point! … >
「はい、どうぞ」は、 “Here you are.”と、“Here it is.”の二つあったなぁ…この場面の場合、どっちでもいいのかな?…と迷っておられませんか?
“Here you are.”は、「はい、これ」と手渡しながら言うときに使う言葉です。 “Here it is.” はその人が「探しているもの」を「どうぞ」と渡すときに使います。もちろん複数のときには“Here they are.”になりますよ。
エミーちゃんがお弁当を忘れていましたので、ここでは “Here you are.”ですね。ちなみにアメリカの小学校などでは “cafeteria” [k`æfətí(ə)riə]でランチをとります。調べたわけではありませんが、自分の教室で自前のお弁当を食べることって、アメリカ50州中、Yoshyはこれまで聞いたことがありません。
175:_ 201102【八百長って英語でどういうの?】です。
私も大好きな大相撲が残念なことに、「八百長」発覚で、天地がひっくり返る騒ぎです。Unfortunately, Ozumo, the professional sumo, controlled by the Japan Sumo Association is now in an earthshaking affair after the *detection of “Yaocho”, put-up matches.
*detection [dɪtékʃən]:発覚、検知
八百長は明治時代の八百屋の店主、長兵衛(ちょうべえ)さんに由来するといわれます。八百屋の長兵衛は通称を「八百長(やおちょう)」といい、大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫と囲碁仲間でした。囲碁の実力は長兵衛が優っていましたが、八百屋の商品を買ってもらいたい打算から、わざと負けたりして伊勢ノ海五太夫の機嫌をとっていました。しかし、ある日、本因坊秀元 (しゅうげん) と互角の勝負をしたため、周囲に長兵衛の本当の実力が知れわたり、以来、真剣に争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを八百長と呼ぶようになったそうです。
「八百長の~」を英語では、“put-up ~”と言います。The match was a put-up job. (あの取り組みは八百長だった。) 又は、「事前に段取りされた」:prearranged を使って、a prearranged match とも言います。隠語:jargon [dʒάɚg(ə)n] では、「注射」、逆に真剣勝負を「ガチンコ」:a match for realと言うそうです。隠語:jargonは、そのまま英語に直訳しては通じませんね。「真剣に」:in earnest「ガチンコ」復活を祈るばかりです。
176:_ 201102【お片づけ:Cleaning up】
お母さんが、Meg, put your toys away! (メグ、おもちゃを片付けなさい)- Yes, mom. (はーい、お母さん)…なんていう子は珍しくて、大抵は、I don't feel like it. (いや!).…
お母さんはカンカン。Mom is always getting angry. Margaret, put your toys away! が、日常茶飯事:an everyday affair でしょうね。ここまでは、よくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
“I don't feel like it.” は「その気になれない」という意味です。-子供が使う場合には、「やりたくない」という感じです。英語ではこの後に必ず理由を言うのが普通です。“I have a headache, so I'll do it later.”(頭が痛いから後でするよ)のように。
“I don't feel like ~”は、後ろに…ingをつけるといろいろに使えます。 “Let's go to an Italian restaurant for dinner.” -“I don't feel like having Italian food. How about Japanese?” 「夕食にイタリアンレストランに行こうよ」-「イタリアンを食べたい気分じゃないの。和食はどう?」
さて、ここでは、お母さんは初めにメグ、と通称で呼びかけ、次にはマーガレットとファーストネームを使いました。怒る場合は、だんだん正式の名前に移行します。最後は、マーガレット・スミス!のように、フルネームで叱ります。
177:_ 201102【外国人はForeigners でOK?】
LL教室開設2年目の、昭和51年(1976)、研修旅行で、ハワイの日米経営科学研究所:(JAMS) 始め9か所の教育施設を視察しました。この視察内容の紹介はいずれお話ししたいと思っていますが、その折、羽田国際空港の出入国手続きカウンター: Immigration Counterには、「外国人」と日本語で書かれていて、なんと、その英語が、Alien [éɪliən] と表記されていたことを思い出します。
LL教室では、学校にALTが配属されるようになるまでの開設以来20年以上は、毎年2回、「外国人講師レッスン」を実施してきました。「外国人」が珍しい時代でしたので、子供たちの多くは、外国人講師の顔を見るや否や、「あっ、ガイジンだ!」…
東京の目白本部からお迎えしていたALTは皆、口をそろえて、 “I hate to be called gaijin.” と苦い顔をしていたことを思い出します。Alien:「異国人、よそ者」と、無神経に記載していた大人達も、「ガイジン」と呼んだ子供たちにも悪意などなかったのですが、当時は、「外国人と言いなさい」と指導しても、呼ばれる側の気持ちを推し量れるだけの社会環境が熟していなかったのかも知れません。
今は、マスメディア:mass media [míːdiə] や、小学校での英語学習が定着したお陰で、文化の多様性を実感できる時代になりましたから、言葉遣いが、より敏感になってきています。さて、「外国人」:foreigners [fˈɔːrənɚz] ですが、その外国人が、そこにいない場合、 “I talked with a foreign teacher in English Lesson.” (英語の授業で外国人講師とお話ししました) のような使い方なら問題ありません。但し、…
その外国人を、その場で紹介する場合には、He is a foreigner. は失礼ですね。代わりに “He is from Canada.” とか、 “He is Canadian.” のように言いましょう。「東京にはたくさんの外国人がいますね」は、There are lots of foreigners in Tokyo. ではなく、There are lots of people from other countries in Tokyo.のように言えるだけの「思いやり」を持ちたいと、私自身、気をつけています。
178:_ 201102【Kenちゃんがお風呂にいて、ママ、石鹸とって!】
Mom, get me soap, please. (ママ、せっけんとって).…するとお母さんが、Here you are. (はい)Here you are. Kenちゃんが次に、Mom! I need a towel. Hurry up! (タオルちょうだい、はやく!)…お母さんが、Dry yourself well. (よく拭きなさい)
以前、話題にさせていただきましたが、“Here you are.”は、「はい、これ」と手渡しながら言うときに使う言葉です。 “Here it is.” はその人が「探しているもの」を「どうぞ」と渡すときに使います。もちろん複数のときには“Here they are.”になりますね。
ここまでは、よくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
“get me~”は「~をとって」という意味です。
need~は、「~を必要とする」。このneedもいろいろに使えます。 I need a vacation. (休暇が欲しいなあ)I need some advice. (相談があるんだけど)I need some advice.ちょっと手伝ってほしいんだけど)I need some help.
wantは基本的には大人が使う英語ではないので、何か欲しければ大人は、would like to~を使いましょう。必要なものがあれば、need。子供のころから使えるようにしておくといいですね。
おまけです。:せっけんは「数えられない名詞」なので, a bar of soapとか a cake of soapが正しい英語です。
179:_ 201103【英文から音が聞こえる!】
私がadviserを務める新井小英語授業の仕上げとして、英語劇「桃太郎:Peach Boy」を2009年度5,6年の全クラスで実施していただきました。英文の台詞をご覧になった担任の先生たち(CRT)の中には、「英文が読めるはずがないのに、発声練習をしてくれるでしょうか?」と、心配なさいました。… 結局5回の練習で、5クラス全部が立派に楽しく披露してくれました。
「英文は、読むべきもの」という固定観念を一蹴した瞬間でもありました。LL教室で今年度上演したオリジナルの英語劇「はね馬」ではなく、CRTも子供たちも馴染みが深い題材を選んだことも幸いしました。私の指示は、「聞こえた通りにルビを書いていいよ。でも薄く書いて、覚えたら消しちゃいましょう。その時こそ、台詞が暗唱できた時です」でした。結局、約半数は、私の指示に従い、「英語が読める!」と喜んでくれました。残りの半数は、ルビだけで暗唱していました。
桃太郎が桃から出てくる場面で、”Who are you?” – “I’m Momo-Taro. I will conquer Ogres.” があります。従来型英語学習は、「be-動詞、am is, areの区別」から「読み書き学習」を始めて、「come, go, likeのような単純な一般動詞のQ-A」、そして、「過去形、未来形」と、英文構造の難易度に即して学習しています。しかし、時には、架空であれ「実際場面」の中で発話する感動を体験させることが重要です。
海外旅行する大人や中高生たちが即席で英会話の学習をする場合、その英文をしっかり見ながら発話練習を繰り返すはずです。ルビに頼らず、ついでに「英単語の一つも読めたらいい」と頑張りますね。外国で、英語が通じたり、看板やメニューが読めたりした時の喜びを期待しながら発音練習しているはずです。
コミュニケーション英文には、その場面特有の、具体的な身振り、表情、周りの状況が張り付いています。外国へ行かなくても、「桃、包丁、仮面、衣装、効果音」等の道具類を駆使することで、自分の役割が自覚でき、英文を見たとたんに、「文字から音が聞こえてくる」ようになります。これをイマージョン・メソッド:*Immersion-method 学習といいます。「聴き話す」と「読み書き」を別次元の指導領域と決め付けてきた、従来の学校英語を見直す時に来ていると、Yoshyは思います。Let’s twinkle in your studying English, shall we?
*immersion [ɪmˈɚːʒən]:浸すこと、熱中、没頭
180:_ 201103【好き、嫌い】
食事の時間、Kenちゃんが、Oh, Mom. You know I hate onions. That's nasty [nˈæsti] ! I don't want that.(ママ、僕が玉ねぎ嫌いだって知ってるでしょう。いやだなあ。たべたくない)
するとお母さんが、You shouldn’t say it that way because it's rude. (そんなふうに言うのは無作法ですよ。)
ここまでは、よくあるコミュニケーションです。
<さて、ここからが、One Point! … >
子供たちは“I hate○○!”「○○は嫌いだ」とか、 “That smells terrible.”「変な匂いがする」“Nasty!” 「いやだあ」なんてよくいいますよね。でも、きちんとした「しつけ」:discipline[dísəplɪn] も必要です。アメリカの小学生は3年生くらいになれば、ていねいに断りを言えるようになります。
“I'm sorry, I have an allergy to peanuts.”(すみません、ピーナッツのアレルギーなんです)とか、“I'm sorry but I don’t eat pork. It's against my religion.” (すみませんが、宗教上の理由で豚肉は食べられません)など。大人の方なら、この台詞にUnfortunatelyを加えましょう。外国の方を招待する場合は事前にアレルギーや宗教上食べられないものがあるかは確認しておいた方が無難ですね。
181:_ 201103【That is the north star!】
豪雪で、お互いに除雪では大変でしたね。大人たちの苦労を横目で見ながら、LL シホヤ新井教室:小学1,2年のクラスでは、2月第1週に、「冬の星空」の学習をしました。
有名な星座の9つのカードを、縦横3枚ずつ並べて、Bingo Gameをしました。「大熊座」The Big Bear、「小熊座」The Little Bearには、柄杓:dipperの7つ星、大熊座のそれは、「北斗七星」The Big Dipperで有名ですね。dipperの先端部分、β星とα星を結んでその5倍をα星の方向に伸ばすと、北極星The north starに届きます。カードには、星と星をつなぐ線が引いてありますから、子供たちには、形と私の発音で、すぐに覚えます。
「アンドロメダ座」Andromeda[ændrάmədə] は、古代エチオピア王国Ancient Ethiopia[ìːθióʊpiə]のPrincess Andromedaを模(かたど)った星座で、その腰のあたりには、M-31という渦巻銀河があります。230万光年の距離です。つまり230万光年前の姿を、今、見ているわけです。気が遠くなる話ですね。Einstein[άɪnstɑɪn] は、「人生は、宇宙的な出来事など起きっこないほどに短い」Life is such short that there happens no universal affairs. といいました。
BINGO Gameの後、紙で「星座盤」Constellation Boardを作りました。元気な良い子たち、風邪をひかないように、おうちの方と一緒に、冬の星座を楽しんでくださいね。大人になってから星を眺める時、今の感動を思い出すことでしょう。Dad and mom! That is the North Star! Wow! That’s a shooting star! How wonderful! Let’s make you twinkle forever!
182:_ 201103【宿題をしているKenちゃんが、「だめ、できないよ!」】
No way! I can't make it. (だめ~、できないよ~)-見ていたお母さんが、Come on ! Don't give up! You can do it! (がんばって、あきらめないで、できるわよ!)ここまでは、良くある会話ですね。
<さて、ここからが、One Point! … >
“No way!” はよく使う表現です。「だめだ~」とか、「とんでもない!」「まさか!」といった意味です。「だめだ~」と言われたら、励ますために、“Come on!” ですね。
授業中、問題が8割方解けているのに解答がでないときとか、「う~ん」なんて生徒が唸(うな)っているときには先生もよくCome on !をつかいます。 そして元気をつけてあげて、You can do it !でしょうね。 Almost! (もうちょっとだよ)Very close !(おしい、あとちょっと)、 You can do it ! (できる、できる) なんておだてながらコントロールするのが一般的。できちゃたら、Great! Good job! Perfect! など、いろいろありますから、必ずほめてあげましょう! …できる子は、A piece of cake !(朝飯前だよ!)なんて言うかもしれません!?